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■藤本雅一酒造醸の歴史
戦中、戦後を乗り越えた酒造り
戦時中、物資の不足や設備の維持のため、南河内の酒造業者のうち14社が集まり南河内酒造有限会社を設立し酒造業を続けていました。
昭和23年になり、個人企業の清酒製造業の免許が復活されることになり、当蔵でも昭和24年11月免許の復活を果たしました。
当時14件あった酒造業者は現在当蔵1社のみになり、南河内でも2社のみとなりました。
昭和34年重治郎の死亡に伴い経営は昇治に引き継がれました。
平成元年昇治の死亡に伴い経営は雅一(ただひと)に引き継がれ現在に至っています。

■正直に誠実に
現在当蔵は少しの清酒を造っている蔵です。たぶんほとんどの方が聞いたこともない、そんな酒蔵です。
大手流通や卸には出していません。ほとんどの商品は直売りで、お客様の顔を見て売っています。それは昔から伝えられたやり方を貫いているからです。
私たちの蔵では、製造した年に販売せず、蔵で数年間貯蔵します。本来は最低でも2~3年は貯蔵しています。
冷房や冷蔵庫など機械的な設備は使いません。土蔵でその日が来るまで静かに置いておきます。
そんなことして品質は大丈夫なの?と思われるかもしれません。その為に、その年に手に入る最高の原料米を使用します。
  現在品種は主に山田錦を使用していますが、産地はその年によって違う場合があります。産地にこだわるより品質にこだわっているからです。
 手間は惜しみません。現在6人の蔵人が、製造期間は働いています。もちろん、機械も使いますが人手を惜しまず確実な作業を心掛けています。
 生産性を考えれば非効率な事ばかりですが、喜んでお買い上げ下さるお客様が居てくださることが、一番だと考えています。私たちはいつも正直にそして誠実に酒造りに取り組んでいます。

藤本雅一酒造醸
代表 藤本雅一